日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書)

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レビュー : 27
著者 :
bookkeeper2012さん 本・雑誌   読み終わった 

日本の「しくみ」を規定しているのは雇用のあり方であるとして、明治以来の歴史をさかのぼり、また欧米との比較を通じ、われわれが当たり前として受け止めてしまっている制度や慣習を問い直している。部分々々を見ればすでにどこかで誰かが触れているような議論が多いのだが、それらを統合して大きな絵を描くのが圧巻。よく「なぜ歴史を学ぶのか」という問がたてられるが、そのなぜがよく分かるような一冊

ただ、論旨が明快すぎるせいか、また読むコチラとしてもまったく案内のない分野ではないせいか、要約を読んだだけでかなりの所は「ああ、もうわかったわかった」という感じになってしまうところも。もちろん読んでいけば細部に発見もあるのだが、普通の新書の3倍の厚みがあるしね

個人的に新鮮だったポイント:

- 明治期に高等教育を受けた人間が限られたままで官主導でのキャッチアップ型の開発をやったことが、今の社会にまで影響している。まさに歴史の威力

- 団塊ジュニアの受難は単純にデモグラフィーだけから予想されていた(が注目されなかった)。バブル崩壊は追い打ちをかけたただけ

- 戦争が身分格差を大幅に緩和した。知らぬ話ではなかったが改めて複雑な思い

レビュー投稿日
2019年12月1日
読了日
2019年12月1日
本棚登録日
2019年10月4日
2
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