こわれた腕環: ゲド戦記 2 (岩波少年文庫 589 ゲド戦記 2)

  • 岩波書店 (2009年1月16日発売)
4.06
  • (80)
  • (82)
  • (50)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 888
感想 : 65

生まれ変わるためには人は死ななければならない…この言葉の本当の意味を知った気がします。
でも「別の見方をもってすれば、さほどむずかしいことではない」

テナーが自由になる過程は自分と重ね合わせてつらかった。
闇の力から完全には自由になれず苦しむ姿。
「悪の奴隷となっていたずらに費やした歳月を悔やんでは泣き、自由ゆえの苦しみに泣いた」
「彼女が今知り始めていたのは自由の重さだった」
自由は苦しくて重い。
奴隷のままでいる方が楽なこともあるから。
諦めたり目を背けたりができるから…。

でも、目をしっかり開けて、見据えなきゃいけない。
苦しくてもつらくても足を止めちゃいけない。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年2月6日
本棚登録日 : 2011年2月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする