思考の整理学 (ちくま文庫)

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著者 :
bookozaさん  未設定  読み終わった 

思考の整理学
外山滋比古
2018年3月31日読了。

1986年刊行の本なのに、物事を考える・ものの考え方は今にも十分通じる手法が書いてあった。

学校はグライダー人間の訓練所。グライダー人間は与えられた教材、学習内容を規律乱さず覚えるのを良しと評価される。自学自習という言葉あるけど、独力で知識を得るのではないしそうした能力は求められない。風に乗って飛行すれば良いだけ。
それに対して、飛行機人間。自分で考えて、自分のエンジンを駆使して飛行する人間。
人間の中には両方の能力が同居してるのに、学校を卒業するとグライダー人間が多すぎる。
そして、現実にそういう人間が評価される社会に日本はなってしまってる。

ホメテヤラネバ
人の思考は揺れ動きやすい。しかも弱くて1人で悩んでいたりクヨクヨしてたり、自分はダメだと言っていると出来るものも出来なくなってしまう。
自分に対しての言葉だけでも、自分の思考に影響を与えてしまうのだから人からの言葉はもっと影響を受けやすい。
なので、人の考えに対して不用意な言葉を慎まなくてはならないと思うようになる。
友には、褒めてくれる人を選ばないとダメ。これが中々難しい。人間は褒めるよりもけなす方がうまくできてるから。また頭のいい人ほど欠点を見つけるのが上手く、長所を発見するのが下手なようだと著者はいってました。

ピグマリオン効果
学力の同じグループを2つに分けてテストをする。Aチームには採点した答案を返すが、Bチームには答案は見もしないで、教師が一人一人生徒を呼んでテストの成績は良かった。と告げる。もちろんデタラメ。
しばらくしてまた第二回のテストをする。また同じにAには答案を返して、Bチームには今度も良くできていた。と答案を見せず、返さず伝える。
こういうのを何度か繰り返した後に、今度は全員の答案を採点。なんと褒めておいたBチームの方が点が高くなってるというもの。
根拠はなくても肯定する言葉には人の思考に良い影響を与えるお話。

他にも「考えることとは」について極力言語化した事例があって面白かったです。

レビュー投稿日
2018年3月31日
読了日
2018年6月17日
本棚登録日
2018年2月10日
4
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