好きだから、本を食す。

感想は下巻にて

2023年6月9日

読書状況 読み終わった [2023年6月9日]
カテゴリ 無印(-ω- )

随分と、随分と時間を空けて読んだため記憶があいまい。
三部作の集大成で、過去作の復習が必須の作品。

広げた風呂敷はすべて奇麗にたたまれているが、当シリーズ一番のSF設定である移動都市が最終的に否定されてしまうのは物悲しいものがある。

というか、最後は悲劇なのである。
児童文学ではなかったのか??
愛情深い悪逆非道のへスターが最後あれで良いのか?

私は納得がいかない。
美しい着地はシリーズ変わらないが、このような終着点はウィットに富んだこのシリーズにはふさわしくなかったように思う。

2023年6月9日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年6月9日]
カテゴリ 無印(-ω- )

文学めいた文学。
ショートショートみたいな切れ味勝負の作品もあるにはあるけど、作風としては曇りガラス越しに世界を眺めるような曖昧さをどっしりとした文章に乗せている。

海外では純文学という用語は存在しないようですが、その系譜をもつ作品と思います。

このような感性の持ち主が映画に流れて成功するのはあまり想像がつかない。
他の著作に目を通したことはないけれど、才能の一端でしかないということだろうか。

幸運の排泄物が心に残る。

2022年10月10日

読書状況 読み終わった [2022年10月10日]

多視点で貴婦人と一角獣のタペストリー制作に迫る。
それぞれ登場人物の運命の出会いが偶然を通り越して少々わざとらしくある。
小さい世界でごちゃごちゃしすぎている印象。

プロット的に絵師を泳がせながらタペストリーの貴婦人に登場人物を照らし合わせたアイデアの勝利。
登場人物が多い分、書き込みが足りずに読みごたえは薄め。
検証は十分にされているのだろうが、その時代の匂いを感じることもできない。
エンタメを重視したのかもしれないし、壮大な作品をこの分量にまとめるのに限界があったのかもしれない。

このタペストリーは過去に美術館に見に行きました。
あまり物語との関連性は高くないのですが、改めてガンダムUCでの絵の再現度は高いな。と思いました。

2022年9月20日

読書状況 読み終わった [2022年9月18日]
読書状況 読み終わった [2022年3月8日]

トルストイのような人とは、人生とは、を日本人の視点で書いているように思う。
時代は激動しないので、中盤はなかなかに弛む。
終盤に描きたいことが怒涛の如く流れ込んでくる。

2020年11月29日

読書状況 読み終わった [2020年11月29日]

感想は下巻にて

2020年11月29日

読書状況 読み終わった [2020年11月29日]

タイトルで買った。


所々でエッジの効いた共感できるフレーズが散りばめられる。
心理的にはあるある、となるが、文学的にはそれほど読み応えはない。

2020年5月31日

読書状況 読み終わった [2020年5月31日]

美しい文章で綴られた醜い肉欲の物語。
途中で理屈っぽくなるのが頂けないが、主人公が真相を求めて行動が二転三転してしまう姿はリアリティを持つ。
東野圭吾の白夜行を思い出したのは、美保と雪穂が重なるからか。
全体として古臭く、粒が小さいが情念を感じることができる作品

2020年5月6日

読書状況 読み終わった [2020年5月6日]

場面展開が急で、ときどき戸惑う。

彼女の書くセックスは直情的ながらも全くエロくない。
果たして皆もそう感じているのか、感性の問題なのか男女の違いなのか。

同情とも、憐れみとも言えない、心にもない言葉が出てくるあたり、男心がよく分かるな。

雨の日は憂鬱だ。
一年にどれだけ雨が降るのか知らないけれど、
雨にはいつまで経っても慣れることはない。

2019年6月23日

読書状況 読み終わった [2019年6月23日]
カテゴリ 無印(-ω- )
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何かの雑誌で紹介されていて読んだのかな。

果たしてそれはどんな紹介文だったろうか。

この作品、体裁はハードボイルドだろう。

だが書かれているのは只のサイコパスだ。

北方謙三の歴史小説は好きだ。
特に三国志には心酔していると言っても良い。

憐憫が男を強くし、艶っぽくさせるのだろうか。

この主人公に魅力はなく、
いびつで真っ暗な器を、
持て余していただけにしか見えてこなかった。

2019年3月23日

読書状況 読み終わった [2019年3月23日]
カテゴリ 無印(-ω- )
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百物語というのかな。
怪談集。

とにかく1話が短いので、
話が変わるごとに
状況説明がイチから始まる。

それがひたすら続く。

当たり前だが
それがしんどい。

オチも読者に委ねているものが多い。

読むのが苦痛になってしまい、
最後まで読み切れなかった。

2019年3月23日

読書状況 読み終わった [2019年3月23日]
カテゴリ 無印(-ω- )

現在の百田氏が思う日本の危機を描いた寓話。

難解なテーマに対してすんなり読めるし、
よく出来ているなとは思う。

が、好みではないのでそれ以上の感想がない。

2019年1月29日

カテゴリ 無印(-ω- )
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セックスをテーマにした短編集。

セックスレスが多いけど、レスられる側だけではくレスする側の視点にも立って欲しかった。

フィルター越しのような距離を置いて描こうとして、でも視点が偏っているから不安定さを感じた。

至高なものとして、行為のエロスではなく、シチュエーションでのエロスを表現している。
もっとどうしようもなく廃退的な駄目なセックスも描いて欲しい。

2019年1月29日

読書状況 読み終わった [2019年1月29日]
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予備知識ゼロで読み始めたら

まさかの横書き。

魔法のiらんど文庫なので、
あくまでもWeb媒体の延長線上なのでしょうね。

横書きは思ったより読みやすかったし、
文中のメール引用についても勿論自然に読める。

視覚的で、どちらかと言えば台本のよう。
間が少ないので、感情の揺らぎや
掛け合いなどが性急に感じた。

もの凄くオーソドックスに最愛の人の死を
消化する過程が描かれている。

タイトルは「キミを自転車の~」と
死んだ男性の視点なのに対して、
文章は一貫して残された女性の視点。

このタイトルには何か意味があるのか
考えてみたりみなかったり。

2018年6月6日

読書状況 読み終わった [2018年6月6日]
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特殊能力を持った一族を描いた連作短編。

表題作「光の帝国」が非常にディープで
短編に留めておくのが勿体ないくらい。

好きなのは「オセロ・ゲーム」ですが、
どの作品もつっかかることなく読みやすい。
技巧的にも非常にバリエーション豊かで
まるでアンソロジーのよう。
ちょっとお得な気分になります。

2018年5月13日

読書状況 読み終わった [2018年5月13日]
カテゴリ 無印(-ω- )

序盤のなんとも都合のいい会話の進め方で
読み始めの印象は酷く悪かったのだけれど、
終盤以降はぐっと締まって引き込まれた。

奄美が舞台だが、陽気な南国イメージではなく、
湿気が多くて陰鬱とした、まとわりつくような
不穏さに覆われている。

そして神たちが良いキャラをしている。
神、悪神は現代においてどこにいるのだろうか。
言葉で、願いで縛るのならば、縛られて欲しい。

希望を持って終末を待ちわびる、
最後の数ページ、物語の着地の仕方が清々しかった。

ちなみに作中には時代を変えて
3組の兄弟(1組はただの幽霊)が登場するが、
現代の兄弟、お前たちだけはダメだ。
歪んでいる。
もう少し、他になかったのかな、と思う。

2018年3月5日

罵詈雑言。基本的にろくでなししか出てこない。

・日本人じゃねえなら ★★☆☆☆
 人間ではないろくでなしと、日本人ではない貧しい兄妹。
・サブとタミエ ★★☆☆☆
 敗者と底辺にいるカップル。
・兄弟船 ★★★☆☆
 打たれすぎた兄と卑屈になりすぎた弟。
・悪口漫才 ★★★☆☆
 人生で二度、人をはねた男の末路。
・ドブロク焼き場 ★★★☆☆
 焼却炉と漫才。
・反吐がでるよなお前だけれど…… ★★☆☆☆
 グルメリポーターのズカ石ヘド彦のインパクトたるや。
・人形の家 ★★☆☆☆
 心が壊れた女性とろくでなし。
・チョ松と散歩 ★★☆☆☆
 弱さと優しさを持ち合わせてしまった少年たち。
・おばけの子 ★★★★☆
 救いがない。これは救いがない。ダメだ。
・暗くて静かでロックな娘 ★★★☆☆
 表題作。

2018年2月26日

読書状況 読み終わった [2018年2月26日]
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思考のズレを柔らかな容器で満たした作品。

表題作「こちらあみ子」はマイノリティから見たマジョリティ、
「ピクニック」ではマジョリティからマイノリティ
を表現しているとも言えなくもないが、
もっと違った愛とか、絆をテーマにしているようでもある。

作者からの一方通行ではなく、
読者の感情で様々な解釈が思い浮かぶのは
キャラクター(特にあみ子)の描き方が
すこぶる異形だからなのかもしれない。

常人とはかけ離れた人物の切り取り方が
この作品、この作者の魅力の源なのかな。

2018年2月4日

読書状況 読み終わった [2018年2月4日]
カテゴリ 無印(-ω- )

息苦しさまで憶えるような、狂気の描写が
特徴だと思っていた中村文則でしたが、
今作では短いセンテンスで物語が進んでいく。

展開は謎のまま、不穏のまま、淡々と。

終盤一気に物語が開けてくる頃、
ようやくこれがミステリーであったことに気がついた。

読み終える前に
あちこちにある伏線から、
この全貌を暴き出すことは
およそ不可能と思えるトリックの重奏。

常人と狂人をあなたは見分けられましたか?

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
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中公文庫が絶版でプレミアついていて、半ば諦めていたところ突然の光文社文庫での復刻に救いを得ました。

時代小説はあまり読まないので文体に戸惑う。

一昔前の大衆小説というのかな?(勝手な想像だけど)

話の展開はオーソドックス。
人物を生き生きと描くのが上手い。

何はともあれ読めて良かった。

2017年10月2日

読書状況 読み終わった [2017年10月2日]

中村文則は「銃」以来かな。久しぶり。
彼の文章には熱量というか、がっしりと腰を入れて打ったパンチ力みたいなものを感じる。

宗教とは、国とは、色々と堅いテーマを語っているけれど、意味がわからずポカーンとするようなことはない。
いまひとつ入り込めないのは中村氏得意の人間の内面を鋭く抉るような場面が少ないからか。

かなり分厚いけれど、全体のトーンにムラがあるようにも感じる。
作品にも多様性を求めたか。
なんとなく純文学とエンタメの中間みたいな出来映えで、最後の安っぽいハッピーエンドが気に入らない。

2017年9月6日

読書状況 読み終わった [2017年9月6日]
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尋常じゃなく大人びた中学生たちが
タイトルの通り現代で自分たちが「どう生きるか」について
それぞれに背負った苦痛や経験を元に考え、
分かち合い、許し合う物語。

凄く小難しいテーマを
(非現実的ではあるけれども)
非常に理解しやすく身近な問題に置き換えて描いている。
読んでいて、つっかかるところは殆どない。

手に取った瞬間の表紙の厚みから
その変のありふれた文庫本とは違う
これは特別な本なんだ、という感触があった。

著者をはじめ、出版に関わった人々の熱意が感じられる良本。

2017年8月23日

読書状況 読み終わった [2017年8月22日]
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映画を鑑賞済み。
それほど感動はしなかったのですが、
知り合いが小説をしきりに勧めていたので
読んでみることにしました。

やはりタイトルが非常に秀逸。
それだけで売れている感あり。

映画と比較するとヒロインがよりがさつで、人間味があります。

小説の彼はなんとなく中学の自分と重なる部分も多くて、これ自分のことかと共感する人も多いのでは。

ヒロイン死後は若干蛇足のように尻すぼんでしまう感じは小説も映画も変わらず。
現在を描いているなど、映画と小説では異なる部分も多くありますが、全体として受ける印象は変わりませんでした。
さらさらとしてます。

幾人かのレビューでも挙げられているけど
『世界の中心で、愛をさけぶ』に通じるものはあるかと。
(あちらは書き出しが秀逸だったけれど)

彼の名前のくだりや、2人のウィットに富んだ会話など、ハマってない部分もありますが、緩急つけた読みやすい文体だとは思います。
ただし、読んだだけで唸ってしまうような巧みな文章はありませんので、そういった美しい文章を欲している人はスルーして問題ないと思います。

いまひとつハマリポイントが見つからなかった。
というのが自分の感想。

2017年8月14日

読書状況 読み終わった [2017年8月14日]
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