好きだから、本を食す。

場面展開が急で、ときどき戸惑う。

彼女の書くセックスは直情的ながらも全くエロくない。
果たして皆もそう感じているのか、感性の問題なのか男女の違いなのか。

同情とも、憐れみとも言えない、心にもない言葉が出てくるあたり、男心がよく分かるな。

雨の日は憂鬱だ。
一年にどれだけ雨が降るのか知らないけれど、
雨にはいつまで経っても慣れることはない。

2019年6月23日

読書状況 読み終わった [2019年6月23日]
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何かの雑誌で紹介されていて読んだのかな。

果たしてそれはどんな紹介文だったろうか。

この作品、体裁はハードボイルドだろう。

だが書かれているのは只のサイコパスだ。

北方謙三の歴史小説は好きだ。
特に三国志には心酔していると言っても良い。

憐憫が男を強くし、艶っぽくさせるのだろうか。

この主人公に魅力はなく、
いびつで真っ暗な器を、
持て余していただけにしか見えてこなかった。

2019年3月23日

読書状況 読み終わった [2019年3月23日]
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百物語というのかな。
怪談集。

とにかく1話が短いので、
話が変わるごとに
状況説明がイチから始まる。

それがひたすら続く。

当たり前だが
それがしんどい。

オチも読者に委ねているものが多い。

読むのが苦痛になってしまい、
最後まで読み切れなかった。

2019年3月23日

読書状況 読み終わった [2019年3月23日]
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現在の百田氏が思う日本の危機を描いた寓話。

難解なテーマに対してすんなり読めるし、
よく出来ているなとは思う。

が、好みではないのでそれ以上の感想がない。

2019年1月29日

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セックスをテーマにした短編集。

セックスレスが多いけど、レスられる側だけではくレスする側の視点にも立って欲しかった。

フィルター越しのような距離を置いて描こうとして、でも視点が偏っているから不安定さを感じた。

至高なものとして、行為のエロスではなく、シチュエーションでのエロスを表現している。
もっとどうしようもなく廃退的な駄目なセックスも描いて欲しい。

2019年1月29日

読書状況 読み終わった [2019年1月29日]
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予備知識ゼロで読み始めたら

まさかの横書き。

魔法のiらんど文庫なので、
あくまでもWeb媒体の延長線上なのでしょうね。

横書きは思ったより読みやすかったし、
文中のメール引用についても勿論自然に読める。

視覚的で、どちらかと言えば台本のよう。
間が少ないので、感情の揺らぎや
掛け合いなどが性急に感じた。

もの凄くオーソドックスに最愛の人の死を
消化する過程が描かれている。

タイトルは「キミを自転車の~」と
死んだ男性の視点なのに対して、
文章は一貫して残された女性の視点。

このタイトルには何か意味があるのか
考えてみたりみなかったり。

2018年6月6日

読書状況 読み終わった [2018年6月6日]
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特殊能力を持った一族を描いた連作短編。

表題作「光の帝国」が非常にディープで
短編に留めておくのが勿体ないくらい。

好きなのは「オセロ・ゲーム」ですが、
どの作品もつっかかることなく読みやすい。
技巧的にも非常にバリエーション豊かで
まるでアンソロジーのよう。
ちょっとお得な気分になります。

2018年5月13日

読書状況 読み終わった [2018年5月13日]
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序盤のなんとも都合のいい会話の進め方で
読み始めの印象は酷く悪かったのだけれど、
終盤以降はぐっと締まって引き込まれた。

奄美が舞台だが、陽気な南国イメージではなく、
湿気が多くて陰鬱とした、まとわりつくような
不穏さに覆われている。

そして神たちが良いキャラをしている。
神、悪神は現代においてどこにいるのだろうか。
言葉で、願いで縛るのならば、縛られて欲しい。

希望を持って終末を待ちわびる、
最後の数ページ、物語の着地の仕方が清々しかった。

ちなみに作中には時代を変えて
3組の兄弟(1組はただの幽霊)が登場するが、
現代の兄弟、お前たちだけはダメだ。
歪んでいる。
もう少し、他になかったのかな、と思う。

2018年3月5日

罵詈雑言。基本的にろくでなししか出てこない。

・日本人じゃねえなら ★★☆☆☆
 人間ではないろくでなしと、日本人ではない貧しい兄妹。
・サブとタミエ ★★☆☆☆
 敗者と底辺にいるカップル。
・兄弟船 ★★★☆☆
 打たれすぎた兄と卑屈になりすぎた弟。
・悪口漫才 ★★★☆☆
 人生で二度、人をはねた男の末路。
・ドブロク焼き場 ★★★☆☆
 焼却炉と漫才。
・反吐がでるよなお前だけれど…… ★★☆☆☆
 グルメリポーターのズカ石ヘド彦のインパクトたるや。
・人形の家 ★★☆☆☆
 心が壊れた女性とろくでなし。
・チョ松と散歩 ★★☆☆☆
 弱さと優しさを持ち合わせてしまった少年たち。
・おばけの子 ★★★★☆
 救いがない。これは救いがない。ダメだ。
・暗くて静かでロックな娘 ★★★☆☆
 表題作。

2018年2月26日

読書状況 読み終わった [2018年2月26日]
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思考のズレを柔らかな容器で満たした作品。

表題作「こちらあみ子」はマイノリティから見たマジョリティ、
「ピクニック」ではマジョリティからマイノリティ
を表現しているとも言えなくもないが、
もっと違った愛とか、絆をテーマにしているようでもある。

作者からの一方通行ではなく、
読者の感情で様々な解釈が思い浮かぶのは
キャラクター(特にあみ子)の描き方が
すこぶる異形だからなのかもしれない。

常人とはかけ離れた人物の切り取り方が
この作品、この作者の魅力の源なのかな。

2018年2月4日

読書状況 読み終わった [2018年2月4日]
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息苦しさまで憶えるような、狂気の描写が
特徴だと思っていた中村文則でしたが、
今作では短いセンテンスで物語が進んでいく。

展開は謎のまま、不穏のまま、淡々と。

終盤一気に物語が開けてくる頃、
ようやくこれがミステリーであったことに気がついた。

読み終える前に
あちこちにある伏線から、
この全貌を暴き出すことは
およそ不可能と思えるトリックの重奏。

常人と狂人をあなたは見分けられましたか?

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
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中公文庫が絶版でプレミアついていて、半ば諦めていたところ突然の光文社文庫での復刻に救いを得ました。

時代小説はあまり読まないので文体に戸惑う。

一昔前の大衆小説というのかな?(勝手な想像だけど)

話の展開はオーソドックス。
人物を生き生きと描くのが上手い。

何はともあれ読めて良かった。

2017年10月2日

読書状況 読み終わった [2017年10月2日]

中村文則は「銃」以来かな。久しぶり。
彼の文章には熱量というか、がっしりと腰を入れて打ったパンチ力みたいなものを感じる。

宗教とは、国とは、色々と堅いテーマを語っているけれど、意味がわからずポカーンとするようなことはない。
いまひとつ入り込めないのは中村氏得意の人間の内面を鋭く抉るような場面が少ないからか。

かなり分厚いけれど、全体のトーンにムラがあるようにも感じる。
作品にも多様性を求めたか。
なんとなく純文学とエンタメの中間みたいな出来映えで、最後の安っぽいハッピーエンドが気に入らない。

2017年9月6日

読書状況 読み終わった [2017年9月6日]
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尋常じゃなく大人びた中学生たちが
タイトルの通り現代で自分たちが「どう生きるか」について
それぞれに背負った苦痛や経験を元に考え、
分かち合い、許し合う物語。

凄く小難しいテーマを
(非現実的ではあるけれども)
非常に理解しやすく身近な問題に置き換えて描いている。
読んでいて、つっかかるところは殆どない。

手に取った瞬間の表紙の厚みから
その変のありふれた文庫本とは違う
これは特別な本なんだ、という感触があった。

著者をはじめ、出版に関わった人々の熱意が感じられる良本。

2017年8月23日

読書状況 読み終わった [2017年8月22日]
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映画を鑑賞済み。
それほど感動はしなかったのですが、
知り合いが小説をしきりに勧めていたので
読んでみることにしました。

やはりタイトルが非常に秀逸。
それだけで売れている感あり。

映画と比較するとヒロインがよりがさつで、人間味があります。

小説の彼はなんとなく中学の自分と重なる部分も多くて、これ自分のことかと共感する人も多いのでは。

ヒロイン死後は若干蛇足のように尻すぼんでしまう感じは小説も映画も変わらず。
現在を描いているなど、映画と小説では異なる部分も多くありますが、全体として受ける印象は変わりませんでした。
さらさらとしてます。

幾人かのレビューでも挙げられているけど
『世界の中心で、愛をさけぶ』に通じるものはあるかと。
(あちらは書き出しが秀逸だったけれど)

彼の名前のくだりや、2人のウィットに富んだ会話など、ハマってない部分もありますが、緩急つけた読みやすい文体だとは思います。
ただし、読んだだけで唸ってしまうような巧みな文章はありませんので、そういった美しい文章を欲している人はスルーして問題ないと思います。

いまひとつハマリポイントが見つからなかった。
というのが自分の感想。

2017年8月14日

読書状況 読み終わった [2017年8月14日]
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三部作が見事に連結していて
作者ジョナサン・ストラウドの構築力
(妄想力と置き換えたっていい)
には頭が下がる。

3巻共にかなり分厚いので読破するには
それなりの覚悟がいるが、
3巻目の終盤に目を通す頃には
決してそれが無駄ではなかったことに気付くはず。

ナサニエルのなんとも憐れなこと。

悪魔は人間を憎みながら、
その縁は深く刻まれていくばかり。

バーティミアスにはしぶとく生き残り続けて
人間の愚かさと興味深さと友情を
毒舌織り交ぜながら呟き続けて欲しいと思う。

2017年8月2日

読書状況 読み終わった [2017年8月2日]

久しぶりに読む手が止まらなくなった本。

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ1作目だが、日本では先に2作目『その女アレックス』が刊行された為、読んだ身には結末がわかってしまっている辛さがある。

残虐で救いがない、それでも読んでしまったのは、
このシリーズの登場人物たちに魅力があるせいだろう。

文章は美しくないので残虐シーンはただただ醜悪だが、
今作でも発揮された著者の構成力は見事。
でも『その女アレックス』を読んでなかったら、大して評価出来ないかもしれない。

2017年6月18日

『燃えるスカートの少女』で打ちのめされたはずのに、どうしてこの本を手に取ったのか、いまとなっては思い出せない。

細部に突っかかって仕方がないので
詩を読むように、あまり細かい部分は気にせずに
長い時間をかけて、雰囲気を味わうようにして読んだ。

なんだか詩人になった気分だ。

やはり受け入れない。相容れない。
センチメンタルは凡人には厳しい。

2017年6月5日

読書状況 読み終わった [2017年6月5日]
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普段は(かさばるので)単行本より文庫なのですが、今回は文庫化が待ちきれずに買ってしまいました。

序盤がえらく硬く入るけれど、全体的には前作より棘が抜けて、読みやすいのかな。
テーマがより、スッと心に入ってくる感じがします。

それでいて又吉節はトーンダウンしていないのが凄い。
1作目ほどではなかったけれど、笑ってしまう場面も幾つかありました。
テレビでは笑えないのに、文章のセンスと喋りのセンスは全く違うところに存在するのですね。(失礼)

作りは変わらず、終盤にどうしても書きたいことがあって、そこへ向けてお話が進んでいく形。
その流れが、前回より自然になったと思いました。

個人的に2作目をどう書くのかとても興味があったのですが、1作目の延長線上で技術がパワーアップした感じでした。

もうこの作風で固定なのかな。

現時点でも完成度は高いので、持っているクオリティを着実に高めていくことはもちろん間違ったことではないのですが、大きく殻を打ち破って欲しいという我が儘な願いもあります。
それが出来る才能をもった人だと思うので。


以上、自分で読んでもなんか上からだな、と思いましたがこれは単純に私の文才のなさなので他意はないです。
興味深く読めました。

2017年5月30日

読書状況 読み終わった [2017年5月30日]
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近未来の日本に「江戸国」という江戸時代そのままの属国が存在するという設定はユニークながらも、主人公の目線だけではタイトルともなっている長崎奉行の"金春屋ゴメス"という人物があまり見えてこない。

この作品はそれはそれで十分に読み応えはあるのだけれど、ゴメス抜きでも成立しちゃっているから、結局著者が描きたかったのは何だったのかな、とも考えてしまう。

2017年5月15日

読書状況 読み終わった [2017年5月15日]
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非常に回りくどくて、途中でほぼ読むことを放棄してしまった。
一応最後まで目を通してみたものの、全く頭には入っていない。

シニカルな神話というべきか。

2017年5月4日

読書状況 読み終わった [2017年5月4日]
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文庫化されたのでようやく。

声を出して笑える純文学ってそうそうない。

最後の唐突感は拭えないけれど、どうしても伝えたかったことを語るまでの長い長い階段が、途中から面白くなって、何かのスイッチが入ったかのように笑いが堪えられなくなってしまった。

この作品が芥川賞に足る作品か、と問われれば
十分にその価値があると思う。

又吉直樹氏が芥川賞に足る作家か、と問われれば
次作が肝要かなと。

このまま同じような作風に閉じこもるか、
まったく別のベクトルに振り切れるか、
作家はデビューしてからがスタートというのは、
まったくもってその通りだと思われる。

2017年3月24日

読書状況 読み終わった [2017年3月24日]

”まず、わたしの仕事から説明せねばなるまい。
必要なのは、何をおいてもまず、屍体だ。”

プロローグだけ10回くらい読み返した。
やはり伊藤計劃氏は書き出しが抜群に上手い。

全体としては読み終わるのに相当時間がかかった。
円城塔氏の文章は、はっきり言って苦手だ。
ただ、このあまりに困難なミッションに臆せず挑んだ、その意気には喝采を送りたい。

一生に一度くらい、本当に、純粋に、大切な人のために心血注いでみたいものである。

2017年3月24日

読書状況 読み終わった [2017年3月24日]
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くるくる回る。

章ごとに主人公が変わりますが、みんな神様ひとくくりにしちゃっているのが非常に残念というか、嘘っぽいというか。

性別が、性格が、それぞれ異なるように、奇跡に対しても思い描く姿は違うはず。
判を押したように神様神様ってなっているから少し違和感が残る。

どことなくドライな文章で、海外文学の匂いがする。

2017年3月7日

読書状況 読み終わった [2017年3月7日]
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