一行だけ、本当にたった一行だけでここまで不気味なものを書けるのは正直凄い。
しかも、それが何種類も続くんですよ。驚き。
それほどネタがあるんだ、という驚きもあるけど、淡々と一行だけで怖い話を書き続けられるのが凄い技量だと思う。
一見すると「?」と首を傾げたくなるような内容もあったけれど、一行だから戻って文章を確認してもう一回読んでを繰り返せる。
そしてようやく分かる怖さ。怖さが分かってくると楽しめる。
お手軽に恐怖心を摂取したかったらお勧めですね。
ちなみにこの本、最後に解説があるんですよね。
私はいつも解説なんて「物語に何も関係ないだろ、つーか蛇足だろ解説なんて。余韻に浸らせろ」と思っているタチなんでいらないんですけども、解説の文章があまりにも軽いノリだから読みやすい。
解説もセットで楽しめる物語! こういう解説なら大歓迎ですね!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年4月20日
- 読了日 : 2025年4月20日
- 本棚登録日 : 2025年4月20日
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