ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

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本棚登録 : 4825
レビュー : 456
著者 :
くろねこ・ぷぅさん 読み応えあり!   読み終わった 

死にたいという人に限って本当に(自ら)死ぬ人はいないと言うが、本当に死んでしまう人もいると最近、友人に言われた。

斜陽1度、人間失格2度読んで、それ以後ずいぶんたってからの太宰。太宰を知らないも同然。なので、私には解説や表紙裏のレビューと違い、太宰の文体や表現は太宰の体格のように骨太でエラクしっかりしていると感じる。
読みながらなぜか啄木の泣きながら書いた短歌を思い浮かべたが、それと比べてもお涙頂戴的なものは感ぜず、力強い。死にたいと書きながら生き生きしているとは何事か。

人間失格の構想原稿も見つかった今、作家自身のことと思わせる作品もすべては完全なる創作と思えて、なんで死んでしまったんだろうと思う。
死を求めながら生き続ける道があったらよかったのに。(読者のために)

レビュー投稿日
2015年11月19日
読了日
2015年11月19日
本棚登録日
2015年11月19日
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