絶対的に信じている人もモノもなく、信仰なんて全くないけど、養老先生の言葉はとても信頼しているし、なぜか読むと心が軽くなる。
時代の変化が速すぎて、今やこれはコロナウイルス発生前のある種、ひと昔前の書物という感じがあったりしてなんだかなー。でも、この本の中で養老先生の仰ることは今までおっしゃってることと同じ、どこかで聞いた話もまた繰り返されていて、昨日の私と今日の私のつながりが感じられてヨイ。
各章の初めに有益な他の人の著作からの引用があり、それもまた良かった。どれもこれも読んでみたい。
今回は意識と感覚はチガウということを叩き込まれた。意識って霊的なものだと大間違いをしていたわたくし。感覚の対局にあるものだったなんて言葉をちゃんと知らない残念な自分。できうる範囲でわたしの浅薄な脳みそでとことん考えたいといろんなことに固執していたけど、この本読んだら意識を捨て感覚で生きられるよう、なんでも固執するのはやめようと思った次第。できるかどうかは疑問だけど。
難をひとつ言うなら、おそらく口述筆記的な文章がなんか、理系脳を持ってない私にはついていけないってところもあって、本人だけ納得してる感もあり、いやー、だって東大脳の方の話が私の脳でわかるわけがないではありませんかー。
読書状況:読み終わった
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読み応えあり!
- 感想投稿日 : 2023年2月3日
- 読了日 : 2023年2月3日
- 本棚登録日 : 2023年2月2日
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