十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

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本棚登録 : 11361
レビュー : 1270
著者 :
林檎飴甘さん ミステリー   読み終わった 

大学推理小説研究会のメンバー7名のニックネームが海外の有名推理作家の名前になっている。
離島に建つ天才建築家が設計した「十角館」。
半年前に起きた殺人事件はいまだ解決していない。
綾辻さんのデビュー作品である。
推理小説を読むときは、どうしても犯人は誰か?トリックは?と考えながら読んでしまう。
発表当時はとても珍しいトリックだったのだろうが、現在ではかなり早い段階で「こいつが怪しい」と感じてしまう。
それでも、読者を惹きつける強烈な面白さは何なのだろう。
詳細に語られる時間軸。
閉ざされた空間でひとりまたひとりと殺されていく推理研究会のメンバーたち。
疑心暗鬼にかられ、犯人探しに躍起になる生き残った者たち。
大胆なトリックを、細部にわたるまで公明正大に読者に提示していて、綾辻さんの自信のほどがうかがえる。
アンフェアにならないように工夫された表現。
文句なく面白い物語だった。
作中に登場するアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」をもう一度読みたくなってしまった。

レビュー投稿日
2017年2月27日
読了日
2017年2月27日
本棚登録日
2017年2月27日
3
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