前半、素人たちを次々とスカウトしていう様子は面白かった。
何しろ何のために少々強引な手を使ってまで自社のスタッフに加えようとするのか、意図がまったく見えてこない。
最終的な狙いはどこにあるのか?
その興味だけで読み進めていた感じもある。
意外に早い段階で目的は明かされる。
なるほどと思うようなもので、結末も想像できてしまった。
最後に「えっ、そうだったの?」と思うような落ちも用意されていたけれど、それほどの驚きはなかった。
情報はどこから漏れていたのか?
ある程度の予想がついてしまったためかと思う。
それにしても、まったく縁のない世界を垣間見てしまった人たちの反応が面白い。
ものすごく怖いと思っていた人たちがちょっと普通だったりすると、「意外にいい人たちじゃないか」と思ってしまうところはリアルだなと思った。
刺激のある生活を続けていると、平穏な日常に戻ってから退屈に思ってしまうところもありそうで面白い。
本当は平穏が一番のはずなのに、懐かしく思い出してしまうって・・・過去になると良い思い出しか残らないものなのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年3月10日
- 読了日 : 2017年3月10日
- 本棚登録日 : 2017年3月10日
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