SROVI - 四重人格 (中公文庫)

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本棚登録 : 324
レビュー : 47
著者 :
林檎飴甘さん 警察小説   読み終わった 

SROシリーズ6作目。
前作までに描かれていた近藤房子との闘い。
満身創痍となったSROのメンバーたち。
芝原は顔に負った傷の治療をかねて実家へ戻り、どこか物足りないけれどおだやかな生活を送っていた。
知人の娘が行方知れずになったことから、地元の警察に協力し、山根の承諾を得て捜査に復帰する。
木戸もまた、心の中にある恐怖心を抑えてSROに戻ってきた。
殺されるかもしれない、死を目の当たりにした二人が、再び警察官として戻ってきた原動力はどこにあるのだろう。
芝原からは自分の居場所はここにしかない!という決意が、木戸からは犯人に負けたくないという強い意志が伝わってきた。
今回は山根の恋愛模様・・・あまり知りたくないような気もするけれど・・・や、尾形の家庭内のいざこざ、針谷の新しい出会いなどが描かれている。
捜査では見ることが出来ない一面が垣間見れて、それはそれで楽しかった。
~四重人格~の犯人はタイトル通りの多重人格者だ。
内なる人格同士が会話をしているようすは不気味だった。
しかし、いくら人格が変わるとはいっても、外見まで見分けがつかないほどに変われるものなのだろうか。
変装が得意だったとしても、そこだけが少し疑問だった。
徐々に実績を残し、他の部署にも認められつつあるSRO。
広域捜査だからこそ取り組みが可能な事件を追うようすは面白い。
個々のメンバーのキャラクターもはっきりとしている。
次はどんな事件が待ち受けているのか。
楽しみだ。

レビュー投稿日
2017年4月12日
読了日
2017年4月12日
本棚登録日
2017年4月12日
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