生活安全課0係 ヘッドゲーム (祥伝社文庫)

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本棚登録 : 202
レビュー : 36
著者 :
林檎飴甘さん 警察小説   読み終わった 

シリーズの第1弾「ファイヤーボール」を読んでいないので何とも言えないが、これは純粋な警察小説なのだろうか。
警察を舞台にしたオカルトミステリーのような展開で、読んでいて少し戸惑ってしまった。
名門高校の生徒が相次いで自殺をする。
変人キャリア警部の小早川は、周囲の困惑を気にもせずに、思うがままに強引に捜査を進めていく。
相手の表情やわずかな変化を観察し、隠されている感情や事実を見抜く力は素晴らしい。
だが、人間的には難ありすぎの性格はなかなかに面白い。
寺田とのバディぶりにもその個性は表れている。
影で事件を操っていた真犯人。
直接手を下したわけではないし、まして何かの仕掛けで生命を奪ったわけでもない。
たぶん罪に問うことは無理だろう。
現在の法律の外にある、つまりは常識外の出来事だからだ。
結果的に真犯人はいつの日か社会に復帰してくる可能性を残したまま物語は終わる。

ふと思ってしまった。
もしも本当にこの物語のようなことがあったとしても、事件性はないと判断されて闇から闇へと消されてしまうのだろうと。
展開や結末とはまったく別の怖さが、この物語にはあるような気がした。

レビュー投稿日
2017年4月17日
読了日
2017年4月17日
本棚登録日
2017年4月17日
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