The Fortune at the Bottom of the Pyramid
- Wharton School Pub (2006年2月10日発売)


今まで貧困層は貧しいため、市場の顧客としては見られていなかったけれど、今後は企業がそうした将来の貧困層=大きな市場にもっと目を向けていくべきでは?という本。
企業がどこまで先を見ていくか、どのように貧困層を市場としてポテンシャルとして育てていくか。
いろんな企業の具体例が書かれていたけど、どこかでNGOなり政府なりとの協力が必要であり、企業にも長期的にもプラスになっている。
また、ピラミッドの底辺で勝てる企業は、どの地域でも強いというのも納得いく。貧困層というのは、低価格が必要であったり、頑丈さや、長期安定や、環境によいもの等、厳しい条件が求められる。
けれど、その厳しい条件が求められる市場は非常に大きい。4−50億人?
大手企業と呼ばれる企業がどのように、Bottom of the Pyramidを、新たな市場と捉え戦略を立てていくのか?
企業の利益を追っているうちに、貧困層の底上げに繋がっている。そんな形で益々国と企業が発展していくのかもしれません。
CSRと多くの会社で叫ばれている中、企業が貧困層を援助の対象・CSRの対象と捉えていては出遅れているのでしょう。
一時はやった"ブルーオーシャン戦略"、目の前の問題を砂漠と見るか大海とみるか?
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2008年7月28日
- 本棚登録日 : 2008年7月28日
みんなの感想をみる