ホテルメドゥーサ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年12月24日発売)
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本棚登録 : 194
感想 : 12
5

本屋さんによりけりかもしれないけど
たくさんある平積みの中で
ダントツで減っていたのが目に留まった
はじめましての作家さん。
帯は大好きな、もたいまさこさん!
「これは、間違いないぞ」と確信。
異次元というワードでもSFさはほとんど感じられなかったし、違和感もなかった。

異次元へ続くドアへの期待と不安の中で
自分の内側にあるものや、なぜここに来たのか
異次元があるなら自分は行くのか…
その答えを見つけようとする4人を通して
こちらに問いかけてくるような場面が
何度もあるから考えさせられる。

住んでいる場所も職業もバラバラ。
どうしてこの4人が
フィンランドに来ることになったのか。
どうしてこの4人だったのか。
それが少しずつ明かされていくたびに
宝物を探し当てたような
大きな大きな喜びと驚き…!!
沢山の人に体感してほしいーー!

生きていれば楽しい、楽しいばかりじゃない。
過去を振り返れば「あの時〜してれば」と
別の選択、別の人生が頭をよぎることもある。
でもそれは、その時の自分にできるベストの選択だったし
先にどんなことが待ち受けているのか不安で
変えることでのちに後悔するかもしれなくても
自分を奮い立たせ、決断して行動する。
これがなによりも大きな大きな一歩で
このことが、いまわたしの力になっている。

最後には、4人それぞれが納得する答えを出して
お互いにそれを尊重し受け入れる。
誰のことも否定しないし、そこには肯定感しかない。
瀧井朝世さんの解説も、とっても良かった。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年4月22日
読了日 : 2021年3月16日
本棚登録日 : 2021年3月10日

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