ぎゅっ

  • 徳間書店 (2000年11月1日発売)
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感想 : 141
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友人にプレゼントする本を探して本屋を歩いていたら、
表紙のおさるさんと目が合って、
立ち読みしたら泣きたくなって、
つれて帰ってきたのがこの本です。

本の中の言葉は「ぎゅっ」しかありません。

あとは絵で表現されています。

ハグをしあう動物達はみんな幸せな笑顔を浮かべていました。

泣きたくなるほど愛にあふれていました。

原タイトルは"Hug"です。

私は原書は持っていないので、確認していないのですが、
おそらく中の言葉も"Hug"だけでしょう。

日本語の擬音語擬態語は便利で深いなと思います。

「ぎゅ」ではなくて、「ぎゅっ」なんですね。

ちょっとハグするを超えて、
愛情をこめて思いっきりハグをしていることが、
小さな「つ」でわかります。

「ぎゅっ」は近くにいる大切な人に愛を送る
一番の方法を表す音なのですね。

みんなが家族や恋人とハグをするのを見ているうちに、
ママが恋しくなってしまった、おさるのジョジョが
やっと会えたママは、大きく大きく描かれています。

ジョジョにはきっとママがこれだけ大きく見えたんだろうなって。

絵本の絵の存在感、そして、
こんなにも愛にあふれた笑顔を描けるんだと
教えてくれた1冊です。

温かくて、せつなくて、幸せで、泣きたくて、
何回も何回も読み返しています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2010年7月24日
読了日 : 2010年7月24日
本棚登録日 : 2010年7月24日

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