サンタクロースはおばあさん

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レビュー : 8
著者 :
bookwormwildcatさん 絵本   読み終わった 

クリスマスが近づくと神様はサンタクロースを募集する。

  サンタクロース募集

  トナカイ運転できる人。

  55才いじょう。

  めんせつ 12月24日

  ばしょ 神さまのところ

クリスマスイブの日、神様の家の門の前に、
たくさんの人が行列していた。

過去に様々な経歴を持つおじいさんばかり。

と思いきやその中にはおばあさんが混じっていたのだ。

神様は何かの間違いではないかとびっくり。

でも、おばあさんは、大真面目。

  「かみさまは おっしゃっているでは ありませんか。

  ひとは みな びょうどうであると。

  サンタクロースは おとこだって、

  だれが きめたんですの」

サンタクロースは重労働で、一年の仕事を一晩でし、
しかも、ひとりひとりの子どもが何を欲しがっているのか
わからなくてはならないと神様は言う。

でも、おばあさんはひるまず、
ふろしきからサンタの衣装を出して、さっさと着てしまうのだった。

おばあさんは、やる気満々で、
一番立派な気の荒いトナカイに乗り込み、さっそうと出かけていく。

おばあさんには、子どもたちが本当に欲しがっているものがわかる。

「わたし わかるのよ」と言いながら、
プレゼントを次々と配っていくおばあさんサンタ。

おじいさんがおばあさんに変わるだけで、こうも雰囲気が変わるものなのか。

それにしても、なぜサンタクロースか。

彼女には、サンタクロースにどうしてもなりたいわけがあったのだ。

本書といい、『だってだってのおばあさん』といい、
佐野さんの描くおばあさんは、なんだかとてもかわいらしいのだ。

願いを叶えるために果敢にしなやかに動いていくような人なのだ。

勇気を出して、少し冒険するし、周りをびっくりさせたりもするけれど、
なんか助けてあげたくなるような人。

こういうおばあさんになりたいなぁと思う。

登場人物は、どこか著者の分身なのだと思う。

著者はきっとかわいらしさをいつまでもいつまでも
持ち合わせていた方だったのではないかしら。

レビュー投稿日
2010年11月13日
読了日
2010年11月13日
本棚登録日
2010年11月13日
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