イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

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イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
クレイトン・クリステンセン

もはや解説の必要もないであろう「イノベーションのジレンマ」について解いたクリステンセン氏の本です。
業界をリードしていた優良企業が環境に変化に直面したときにその地位を守ることに失敗するのは何故か、その理由を経営が悪かったのではなく、意思決定の方法に要因があると仮定し、脱却するための破壊的イノベーションを起こす方法を論じている。破壊的技術の製品は短期的に既存製品の性能を下回るが、新しい顧客を創出して市場を開拓する。
パナソニックβ社長の馬場さん(元SAP)が講演で、「イノベーションの起こし方は全てこの本に書いてある」と言っていたのが印象的でした。正にパナソニックベータはここに書いて有ることを実践してます。即ち本業の事業とは別の意思決定が可能な別会社をシリコンバレー(である必要は必ずしもないかと)に設置し実践している。

◯イノベーターのジレンマ
破壊的技術の製品は、下記の理由で大企業が積極的に投資しない
1. シンプルで低価格、利益率が低い
2. 新しいor小さい市場で商品化
3. 最大顧客が使わない

原則1.
企業は資金源を顧客と投資家に依存しているため、利益率の低い破壊的技術に十分投資できない。従って、破壊的技術周辺に自律的な独自事業を立ち上げる任務を与える必要がある。
原則2.
小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
原則3.
存在しない市場は分析できない
原則4.
組織の能力はプロセスと優先事項を決めるための価値基準によって決まる。これらは柔軟性がない。従って、組織の能力は組織の中で働く人材の能力と無関係。
原則5.
製品の性能が市場の需要を超える。主流顧客がどう製品を使うかという動向を注意深く見極める必要がある

◯破壊的技術への対応
・優秀な経営者そのものが問題。収益性を高め、顧客のニーズに答え成長するための資源の集中が破壊的イノベーションとは逆行する。実際に企業の行動を決めるのは顧客。
・小さな組織で、失敗を早い段階で積み、試行錯誤の繰り返えせるように計画を立てた。主流部門の資源の一部は使うがプロセスや価値基準は利用しない。
・破壊的技術をとりまく環境は不透明な中、信頼できる事実は「専門家の予測は必ず外れる」
・最初の戦略は間違っていることが多いため、綿密な調査は逆効果で市場で試した時の反応から計画の修正をしていくことが重要。

レビュー投稿日
2018年10月7日
読了日
2018年3月3日
本棚登録日
2018年10月7日
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