社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント

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boompanchさん  未設定  読み終わった 

エンパワメント

エンパワーメントとは、メンバーがもつ知識経験モチベーションを解放し、驚くべき成果を上げること。
星野リゾートで採用し、社員が自律的に動く会社へ変われたことから星野さんが絶賛している。
まず初めにやるべきが全従業員への情報公開ということで、この段階で大半の企業が二の足を踏むと思う。
しかしこの本で書かれていることは非常に腹落ちするし、これからは言われたことだけピラミッド組織でやっていても競争に負けるため、非常に大事な考え方だと思う。
成果が出るまで時間がかかる中で信じて進めるかが肝。

◯社員のモチベーションを高める鍵
1. 正確な情報を全社員と共有
2. 境界線を明確にして自律的な働き方を促す
3. 階層組織をセルフマネジメントチームで置き換える

◯本書モデルの会社の現状
・社員に意思決定の権限を与えても自然に変化は起こらなかった。社員の顔には変化を拒むノーと言う文字が書かれているようだった。
・トップが社員を信頼していない。社員は好きなことをしたいが責任は取りたくないと思っていると考えている。

◯エンパワーメントとは
・エンパワーメントの核心にはオーナーシップの感覚がある。すなわち、この仕事は自分の仕事というように自分のこととして主体的に向き合う態度。
・一人一人が経営者意識を持ち、失敗を学習機会と考える文化になる。
・トップが考え方を変えなければ始まらない。
・エンパワーメントの国に向けて進んでいるか、分かりやすいベンチマークがない中、道を探しながら旅そのものを信じて進まなければならない。
・エンパワーメントされた組織では管理者は不要になるのではなく、部下と組織の目標の結節ピンとなる。

⚪︎三つの鍵の詳細
◯1. 正確な情報を全員と共有
・正確な情報(会社のパフォーマンスがわかる)、タイムリー)なくして責任ある仕事はできない、正確な情報があれば責任ある仕事をせずにはいられない
・情報の制限自体が相手に信頼されてないと伝えてしまう。
・序列意識をなくして思い切って共有すること。絶対の必要条件

◯2. 境界線を明確にして自律的な働き方を促す
・行動のよすがとなる、エネルギーを方向付けて勢いを与えるような、自律を促す境界線
・会社としてのビジョンを示し、各々がそのために何ができるか考える
・ビジョンの範囲内で行動の根底の価値観を定義する、この部分はトップダウンではなく社員参加型で決めていくのもよい。
・最低限のルールを定めて行動の自由を提、本書で経営陣が決めたのは最低限のルール
1. お客様第一
2. 会社の利益の追求
3. 品質を高めるための意思決定は柔軟に
4. 他部門と常に情報共有

◯3. セルフマネジメントチームを根付かせる
・単に管理職を減らしても、管理する部下の人数が増えて仕事が増えるのみ。
・従来管理職がしていた意思決定をチームで行うようになる。
・いきなりチームとして動けない、チームスキル(問題解決方法、会議の進め方、チーム運営、対立の扱い方など)を学ぶ必要がある
・上司に頼らず仕事ができるようになる方法を部下に教えることからエンパワメントが始まる。
・失敗を間違いから、学ぶチャンスとトップが捉え直すことで社員のエンパワーメントが進んだ。
・最初はマネージャーに指示的リーダーシップを頼んだ。そして徐々にエンパワーメントを身につけていく中でリーダーシップがチーム一人一人に移っていった。ここにパラドックスがあるが、新しい境界線を社員が責任感と自律心を持って行動できるように作っていく。

◯3つの鍵を回すために
・トップが意思決定は組織の一番下、最前線で行わなくてはならないという信念を説き続けた。
・マネージャーにセルフマネジメント型に変えるための訓練の研修を必須で受けさせた。
・チームの発展段階
1. 方向づけの段階。明確なリーダーシップが必要、アジェンダを設定し、取組を一つの方向へ向かわせる
2. 不満の段階。チームとして仕事する難しさに直面、メンバーで支え合うマインドチェンジが一人一人に必要、不可欠な段階。コーディネーターを置く。
3. 解決の段階。メンバーが力を合わせてチームとして働くことに慣れてくる。コーディネーターはファシリテーターと他部門との情報連絡役として動く。意思決定後事の務処理もやる
4. 成果発揮の段階。コーディネーターは不要になってくる、多様性がプラスに生きてくる。
・不安の段階を乗り越えるには、方向づけの段階での明確なゴールの設定と、不満の段階でよリーダーシップ支援の要素を増やし続けることが大事。

後書きの星野さんの以下のコメントはとても重要だと思った。
・顧客満足度や収益は会社の実力を示す情報で経営者が公開を躊躇うのは自然、社外へ漏れる覚悟も必要。
・会社の実態を競合が把握することがどの程度競争力を弱めることに繋がるか考えたが、経営者として恥ずかしい、という個人的な問題以外にないと結論づけた。

レビュー投稿日
2020年2月25日
読了日
2020年2月25日
本棚登録日
2020年2月25日
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