文庫サイズの10冊シリーズのドラえもん傑作選のロボット編。SFファンとしての原点だがドラえもんを読み返すのは何十年ぶりか(笑)。まず思ったのは一つ一つが短くて当たり前だがオチがはっきりしていること。一般的なイメージは怠け者ののび太が自分に都合のいい機械をドラえもんにねだって痛い目にあうというパターンだが、実は一筋縄ではいかない。運よく難を逃れたり不思議な笑いでオチたりと教訓的な話が目立つわけでもないのだ。また、町内のスクープを物にしようとするレポーターロボットが「みんなのしる権利のために」と発言したりと意表をつかれる箇所もみられる。大人になると新たな発見がある、これがやはり名作というものなんだなあ。これは息子にも感想を聞かないとと思ったら図書室で読んだ作品も入っているとのことで、なるほどもうそういう時代なのねえと思った次第。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2011年12月28日
- 読了日 : 2011年12月28日
- 本棚登録日 : 2011年12月28日
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