ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)

  • 早川書房 (2007年5月24日発売)
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感想 : 21
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「3月15日 カエサルの最期」からの流れで読了。個々人の人の営みの積み重ねそのものが、歴史とか徳性とか普遍的なものであるというワイルダーの信念のようなものを感じた。ここが「3月15日」との共通点かな。ローマオタクぶりは本書でも随所で出ていた。ワイルダーの戯曲は初めて読んだけど、色々な手法を考案して試すのが好きだということがよく分かった。「3月15日」の書簡形式もそうだけど、本書の簡素な舞台セットや舞台監督が役者として出演して劇と観客を橋渡しするという手法も当時としては斬新だったようで、改めてIdea-Drivenな作家だったと認識した。書斎にこもって執筆するスタイルではなく、旅をしながら歩きながら書くスタイルが好きだ。モームに通じるところがある。「一日散歩をして、戯曲15分ほどのプロットが書ける」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月25日
読了日 : 2022年7月24日
本棚登録日 : 2022年5月22日

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