ラストマン・スタンディング (小学館文庫 ハ 4-1)

  • 小学館 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 1
4

映画と同タイトルながら、全く関係のない一冊。
とにかく驚くほど長い。900ぺージの文庫本なんて久々。それで価格は952円というのも格安だけど。

ストーリーも良く練られているが、物語のポイントは敵・味方含めて錯綜する人々のキャラづくりだろう。
単に善人・悪人ではなく陰影に富んだ性格付けがしてあり、主人公だから無条件に強い、というわけですらない。

ストーリーの流れもオフビートなところがあって、脇にそれた物語展開・描写に戸惑うところもあるが、文章自体が濃密で読み応えがあるので飽きることはない。
変わった落としどころのラストも含めて、やはりこの作者の力量が並みならぬものであるのが分かる一作。
次の作品を読まないと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードボイルト
感想投稿日 : 2017年5月30日
読了日 : 2017年5月29日
本棚登録日 : 2017年5月30日

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