映画と同タイトルながら、全く関係のない一冊。
とにかく驚くほど長い。900ぺージの文庫本なんて久々。それで価格は952円というのも格安だけど。
ストーリーも良く練られているが、物語のポイントは敵・味方含めて錯綜する人々のキャラづくりだろう。
単に善人・悪人ではなく陰影に富んだ性格付けがしてあり、主人公だから無条件に強い、というわけですらない。
ストーリーの流れもオフビートなところがあって、脇にそれた物語展開・描写に戸惑うところもあるが、文章自体が濃密で読み応えがあるので飽きることはない。
変わった落としどころのラストも含めて、やはりこの作者の力量が並みならぬものであるのが分かる一作。
次の作品を読まないと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ハードボイルト
- 感想投稿日 : 2017年5月30日
- 読了日 : 2017年5月29日
- 本棚登録日 : 2017年5月30日
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