人類との遭遇 はじめて知るヒト誕生のドラマ

  • 早川書房 (2018年12月19日発売)
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感想 : 10
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こういった学問は自然人類学にジャンル分けされるらしい。

ジャケットからも”サルから人間への進化史”を学術的に描いた本かと思ったが、タイトルを読んでみると全然違う。
そこで読んでみたら…。

月刊誌に連載されたコラムを一つにまとめたもので、(一般向けなので)当然、学術的というより分かりやすく面白く書かれてある。

これを読む限り、私たちが子供の頃に習った人間はサルから進化して・・なんて単純な話ではないというのがよく分かって面白い。
何より、古臭いイメージの人類学が、遺伝子解析を元に、わずか指の骨の破片から性別・年齢・身長や、(生存していた)年代はおろか、どの人種の遺伝子を引いているかまで分かるという。
その結果、次々に人類史は塗り替えられていて、実はまだ直接の先祖すらよくわからないというのにはビックリ。
歴史というのは不動のもの、と思っているのは教科書の弊害かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文科学
感想投稿日 : 2019年8月31日
読了日 : 2019年8月31日
本棚登録日 : 2019年8月31日

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