九年前の祈り (講談社文庫)

3.23
  • (0)
  • (5)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 64
レビュー : 8
著者 :
bossa66さん 小説   読み終わった 

小野正嗣さんは、『水に埋もれる墓』『にぎやかな湾に背負われた船』と読んで、興味のある作家となった。どの作品も郷里である大分県のリアス式海岸にある小さな集落に根ざした物語だ。一方で小野さん自身はフランスに長く住んでいてインテリのイメージがある。そのギャップに興味がわく。いまの時代はグローバル化とローカルの再発見が同時進行していると思うのだが、小野さんの小説はローカルに徹底し、血の繋がりならぬ地の繋がりを見据えた先に、人間の悲しさや愛しさが描かれている。特にこの小説は、他界したお兄さんに捧げられている。付録に収録された芥川賞のスピーチが心を打った。

レビュー投稿日
2018年7月28日
読了日
2018年7月28日
本棚登録日
2018年7月28日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『九年前の祈り (講談社文庫)』のレビューをもっとみる

『九年前の祈り (講談社文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする