科学は誰のものか 社会の側から問い直す (生活人新書)

  • 日本放送出版協会 (2010年9月10日発売)
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科学や技術の特性について述べたものであるが、社会に分類される書籍と思われる。政策決定にあたりその根拠となっている科学的分析結果が妥当でない例を挙げ批判している。論調が狭視的で反政府的な単なる個人的(自分勝手な)批判が多いと感じた。意見が建設的でなく読んでいて腹立たしい論調が多い。技術や科学の定義が曖昧であり、それが著者の論述を発散的にしていると思われる。地震予知システム、水俣病対策など、不具合のある政策について紹介する形で列挙するのがよかったのではないか。ムリに体系づけようとしたために非学術的、非論理的展開になっているような気がする。また、政策は待ったなしで作られるから、誰からも評価される完璧なものはできないのであって批判は必ずある。その意見をいちいち聞いていては意志決定が遅れ、日本の悪い遅れた政策策定となる。中途半端な妥協案となったり、官僚的な形式ばった施策となり、チャレンジできなくなる。著者は、そういった根本的な政治、行政システムがわかっていない。反政府市民グループに所属する浅はかな政策批判書といえる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年11月15日
読了日 : 2018年11月15日
本棚登録日 : 2018年11月15日

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