3人の女性。インドのスミタ、イタリアのジュリア。カナダのサラ。3人はそれぞれ自分の人生と戦う、女性であることで理不尽な人生と戦う。
スミタ…カースト制度に基づき排泄物を集める作業をする。自分と同じ道を進ませないよう娘を学校に通わせたが、差別の壁が立ちはだかった。
ジュリア…毛髪加工会社を家族で営む。父が事故で倒れ、会社を任されるが、倒産寸前であった。お金のために家族は望まぬ結婚を迫る。
サラ…シングルマザーの弁護士。仕事で活躍し上のポジションを狙うが、癌を宣告される。それを機に会社での対応が変わる。
戦っているのは自分だけではない、自分よりもっと苦境に立ちハードに戦う女性がいることを知らされる。3人の姿に力をもらえました。特にスミタの境遇は想像を絶するもの。力や勇気を感じるだけでなく、最後は髪の毛でまとめているところ、そして、戦う相手を社会と見据えているところが素晴らしいですね。それぞれの場所で社会と戦う女性たちは輝いていました。物語は三人ですが多くの女性の力になれたらと思います。
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- 感想投稿日 : 2019年12月8日
- 読了日 : 2019年12月3日
- 本棚登録日 : 2019年12月8日
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