国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

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本棚登録 : 9764
レビュー : 865
著者 :
アッサムさん  未設定  読み終わった 

文体からは1973年のピンボールやノルウェイの森の瑞々しさ、生々しさは無く、全体的に乾いた印象を受けた。そして物語全体からも80年代までの村上春樹作品から一歩踏み出し、何かを失ったその後を描こうとしているように私には思えた。完成度という点から見れば村上作品の最高峰とは言えないかもしれないが、海辺のカフカなどねじまき鳥~以降の傑作群を生み出すためには必要な作品だったのかもしれない。
追記
しかし村上作品は終わり方がいい。海の彼方の海面に優しい雨が降っている描写は、美しいイメージを私の頭の中に思い起こさせてくれた。
これだけでも'悪い読書ではなかったな'と思える。

レビュー投稿日
2017年10月15日
読了日
2017年10月15日
本棚登録日
2017年10月15日
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