文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年9月5日発売)
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感想 : 552
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 百鬼夜行-陽が今年の3月に発売されることを知り、読み返してから読みたいと思い順番に読み始めました。たぶん4回目くらいになります。何度読んでも程よく忘れてしまっているのでとても面白いです。この作品は大好きな関口くんはほとんどでないのですが、それでも面白いことには変わりませんでした。
 ラストはポッカリ喪失感が生まれる結末でした。死んだ人たちは、みんな、死んで欲しくなかった人ばかりでした。真犯人の気持ちを一生懸命想像してみました。でも、ぜんぜん想像できませんでした。
 犯人は他の道を選べなかったのか?これは私個人の考えですが、選べなかったのではなく、すべて自分で選んでいたと思います。だから私はこの犯人に好感を持つことがまったくできませんでした。
 次回作、この犯人が死ぬことを知っています。とても残酷な方法で殺されます。「悪」だから死ぬ、そんな単純な式にしたくないけど、私は少しも憐れに思うことができません・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 京極夏彦
感想投稿日 : 2017年9月18日
読了日 : 2012年12月10日
本棚登録日 : 2017年9月18日

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