★★★2019年5月★★★
『武士の家計簿』などの著作で知られる、磯田氏による西郷論。西郷こと吉之助少年は、周囲から「ややこしい奴」だと思われていたらしい。自らの高い志のため、妥協する事がなかったからだろうか。
君主斉彬の死、自らの入水自殺未遂、弟吉二郎の死、多くの出来事が西郷に影響を与えた。命知らずの西郷はこうして形成されてゆく。
西郷は征韓論者であったかという議論については、西郷は積極的な征韓論者ではなかったと筆者は述べる。
岩倉らが欧州視察に赴いた際の留守政府が非常に優秀だったという考えは、井沢氏の意見と一致。そもそも「留守」政府という言い方自体がおかしいという考えには僕も賛成だ。
なんだかまとまりの無い感想文になってしまった。
西郷の生涯をダイジェストでたどるには格好の一冊だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史(学術・ノンフィクション)
- 感想投稿日 : 2019年5月6日
- 読了日 : 2019年5月6日
- 本棚登録日 : 2019年5月6日
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