家督を相続したばかりの黒木はとある晩餐の席で放蕩息子と噂される学友の有馬と再会し、自由で明るい有馬により一層惹かれていきます。しかし家長となった責任感に押しとどめられ想いを認められず、かといって関係は断ちたくない黒木、浮遊した思いはどんどん燻って行きます。
登場人物の家柄の良さがセリフや絵から感じられ、時代の描写や話の運びも丁寧で読みやすかったです。
激情をぶつけるようなシリアスなシーンもどことなく優雅さがあってそれがより切なさを際立たせてる感じがしました、まさに明治を舞台にした作品だなぁと思います。
ラストは終盤に起こった事件も相まって、これから未来に向かって自由に進んで行くんだという希望と決意が感じられて清々しい感じがしました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Manga
- 感想投稿日 : 2016年1月29日
- 読了日 : 2016年1月28日
- 本棚登録日 : 2016年1月28日
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