新ハムレット (新潮文庫)

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本棚登録 : 829
レビュー : 61
著者 :
葡萄森兄夫さん 小説・文学 (国内)   読み終わった 

古典「ハムレット」を素材に、翻案、新たな肉付けを試みた「新ハムレット」をはじめ、中篇を集めた作品集。

「新ハムレット」は、善悪の輪郭がはっきりしたオリジナルと趣きを異にし、登場人物がうねうねと逡巡したり、意志が揺れたりする印象があって読みづらく、私にはしっくりこなかった。

「女の決闘」も、同様にドイツのオイレンベルクの作品『女の決闘』を基に、新たな作品に仕立て直した中篇。
 この作品では、原作・原型の骨格を基に、云わば行間の部分で、女の思いや情の部分を膨らませたようだ。

「乞食学生」。玉川上水の土手で、風変わりな青年と出会う。妙に自信家で傲岸な男で、彼との奇妙な1日が始まる。井の頭公園(らしきところ)の池のほとりの茶店を経て、吉祥寺、渋谷へと至る道行。そして、意外な落ちで終幕する。

古典を基に新たな作品を創造せんとしたこれらの作品、私は好みではない。

レビュー投稿日
2016年4月4日
読了日
2016年2月19日
本棚登録日
2016年2月12日
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