直感力 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.73
  • (2)
  • (7)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 8
4

偉人・達人はどういうことを考えているのかな?と興味を持ち読んでみた。
直感というと「何もないところから浮かび上がるもの」と定義しそうになる。
本著では「本当に何もないところから湧き出てくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねばならない」と言語化されていた。

将棋は先の展開を予想しそのときどきの最善の一手を選んでいく。
とはいえ対局では無限に時間があるわけではないので、すくなくとも直感で候補となる手を絞る(あるいは直感で手を選ぶ)。
当然、正解を選べるとは限らない。というより正解はない。だからなのか直感については「自分の選択、決断を信じてその他を見ないことにできる、惑わされないという意志」とも書かれていた。
大きな買い物をするとき、あるいは仕事で決断をするとき、たしかに日々の生活の中で大なり小なり「この自分の選択は間違っていないだろうか?」と不安になることが多い。
このような場合、熟考しても不安は拭えないだろう。こんな時に選ぶ選択肢をよりよくしていく・迷いを捨てるために鍛錬・経験・多様な価値観を積んでいくこと。とてもよい学びだった。

また、興味深かったのは羽生さんも普段プログラマやビジネスマンが読む本と同じようなことを述べているところだ。

- 原則を見つけること
- 論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導く
- ある程度の隙間、空っぽの部分があるときでないと、創造的な思考はもちろん、深い集中はできない
- 集中力を高めるひとつの手段として何も考えない時間をもつ

生きているとやり直しがきかない決断をすることが何度も発生する。そのような時にうろたえないよう定期的に読んで意識しておきたいような内容ばかりだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2021年3月28日
読了日 : 2021年3月3日
本棚登録日 : 2021年2月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする