読書の歴史を問う: 書物と読者の近代 改訂増補版

著者 :
  • 文学通信 (2020年9月3日発売)
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感想 : 3

様々な領域に関係している読書。読書にいたる書物の流れや、制約がどのように生まれて変化してきたか、その調べる意義や方法を解説した本。

本書では書物が読者に届く流れを大きく二つに分けている。一つは、書物が時間、空間を移動する「たどりつくプロセス」、もう一つは、読者がたどりついた書物を読み理解する「理解するプロセス」である。読書の歴史は「理解するプロセス」が考えられがちだが、「たどりつくプロセス」もあわせて細部を検討することの必要性が示される。そのため読者の研究とは別に、図書館史、出版史、流通システム、検閲、電子メディアなど、本書では読書の歴史を問うテーマは多岐にわたる。読書の制約や不自由さを発見し、それを引き受け、作り変えていくことの可能性を見出すことができる要素が読書の歴史にはある。

個人的には、国語教科書の成立と読者の歴史でメディアリテラシーの学習できるという点に興味が出た。メディアがどう成立し、受け取られるかは、成立の経緯も知る必要がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2021年1月31日
読了日 : 2021年1月31日
本棚登録日 : 2021年1月19日

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