翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― (下) (幻狼ファンタジアノベルス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2011年8月30日発売)
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感想 : 25
5

歴史ものだ

『風の王国』と同じく「歴史もの」ではあるにせよ「歴史小説」なのか
立場が政治権力者だから「歴史」なのであって
そういう「職場」でのお仕事ものなのではなかろうか
という点

利害の絡む人間関係を描いていて
登場人物たちが物理的にではなく政治的あるいは軍事的すなわち社会的に力があるので
歴史もののようではある(戦争部分を主と描くなら戦記ものである)が
社会的に力がない場合としていることは変わらないのでは
例えば学校における友達関係立ち居地問題とかみたいな

しかし逆に言えば「利害の絡む人間関係」を描いていない「小説(=物語)」で
ないものでないのであり
その中で社会権力者を描いたものが歴史に残ったか動かしたかに関係なく
歴史ものというべきだろう
もちろん史実かどうかはフィクションとノンフィクション(ファンタジーと現実)の違いと同じく
区別する意味はない

もうひとつタグ付けするか迷うのは「少女」
作品主人公は30代男性だが
読者視点はその後方上空にあって作者の見せ方は「女子向けライトノベル」のものに近い

しかしイラストを除けばライトノベル的なものはファンタジー的なものと同じく
歴史ものであることに対して比較ごく少
であれば皇女や皇妹視点で主人公の挙動を楽しむこの見せ方をどう表すべきか

少女小説少女向け小説女子向け小説について経験量不足で判断つきかねるので保留する

いずれにせよ「女子向けライトノベルファンタジー風味な歴史もの」として
けちのつけようない優れた作品
が今のところ感想

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月9日
読了日 : 2011年10月18日
本棚登録日 : 2018年10月17日

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