「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方

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  • 晶文社 (2019年3月14日発売)
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国土地理院の地形図、都市地図、グーグルマップなども目的に応じて使い分けるとよい。
・目的地に行くためのルート捜しにはグーグルマップやヤフー地図。そのために地の色が薄くなっている。
・街の雰囲気をつかむのは都市地図。建物名やビルの大きさも色分けされていて、目的以外のものも目にはいるのがよい。
・国土地理院の地形図は2013年から建物は赤で描かれ、等高線があり、畑や果樹園などの土地利用も地図記号で描かれていて、山間僻地までくまなくカバーされている。

・駅前が賑わうとは限らない
熊本などは城を中心にすでに江戸時代から街があって、駅はそのはずれに通った。宇都宮などもそうで、けっこうこういう都市は全国にあるのかも。
・池袋は駅を中心に両側にデパートと商店街が固まるが、駅ができるまでは農地が広がっていた。
・街の重心は移動することもある。駅ができることで駅から離れた旧市街から駅中心の市街地に重心が移動する。秋田、長野、松本、松江など。
・重心が移らない街。熊本、八戸、山口、高知、宮崎。

・都市の人口が賑わいを決める
都市規模   :中心市街地  :郊外大型モール
・人口20万未満:      < それまでの市街地を越える商業施設が登場し、街を代替する。
・人口20-40万:      =都市によっては市街地の集客力を凌駕し互角の戦いとなる
・人口40-100万:大型モールにひけをとらない店舗がある
          >郊外大型モールは脅威とはなるが、中心商店街と棲み分け共存する
・人口100万以上:県外からも集客し郊外モールより集客力は強い        >複数の大型モールが進出するが中心市街地と棲み分け共存する。



2019.3.20初版 2019.4.30第2刷 図書館

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・地理(日本)
感想投稿日 : 2022年12月4日
読了日 : 2022年12月4日
本棚登録日 : 2022年12月1日

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