散り椿 (角川文庫)

4.12
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本棚登録 : 463
レビュー : 63
著者 :
BullManさん 時代小説   読み終わった 

全1巻。
藩を放逐された浪人が、
亡き妻の遺言を守るために帰ってくる。
帰参した浪人を待っていたのは
藩を二分とする御家騒動。
保身に勤しむ甥っ子とともに
好まざる争いに巻き込まれていく。
って話。

や。
いいね。
本当、葉室先生は小藩の政争が抜群にうまい。
今の作家達の中でピカイチだと思う。

ロマンチックな「想い」の設定は
胸が苦しくなるほど切ないし、
どんでん返し連続なミステリーは、
だれもが怪しく見える前半とか本当秀逸。

ただ、惜しむらくは謎解きパート。
それぞれの謎の答が深く絡まり合ってなく、
小粒な謎が一杯って印象になっちゃってる。
「想い」についても駆け足消化な感があり、
「事件の真相」「妻の真実の想い」に絞って
うまく昇華してほしかった。
ちょっと要素が多すぎ。

まあ、
少し白けた後味は残るかもしれないが、
グッとくるのは間違いないと思う。

レビュー投稿日
2015年1月6日
読了日
2015年1月6日
本棚登録日
2015年1月6日
2
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