柴錬水滸伝 われら梁山泊の好漢〈1〉 (講談社文庫)

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感想 : 1
3

全4巻。
柴錬版水滸伝。

水滸伝は、
この柴錬版の後書きにも出てきた、
駒田信二訳のスタンダード水滸伝と、
ほぼオリジナルストーリーな北方水滸伝、
2作しか読んだことない。
今作は、スタンダードをちょっと加工して
読みやすくした感じ。



前半部分はキャラの列伝が、
うまいこと続いていく構成。

で、
どうやらこれだといつまでも話が進まんってことで、
後半は構造を変えて一気にクライマックスへ。

が、
水滸伝でとしては途中で終わる。
「本当の戦いはこれからだ」みたいな感じで。

でも、
あんま違和感なく、
いいとこで終わった感がする。

ただ、
まだ全員が梁山泊に集結してなくて、
人気キャラの出番がやや少なかったりする。
ちょっとさみしい。

逆に、
宗江の凄さ意味不明ってのは
際立って感じる。



というか。
そもそも水滸伝そのものが
ムチャクチャな話な訳で。

正直、現代日本人の判断基準で見ると
当時の中国がとてつもなく異常に見える。
ああ、現代の中国につながってるなあって
妙に納得する部分もある。
三国志と違って庶民目線だから
なおのことひどいのかも。

やっぱ個人的にはあんま好きくない。
水滸伝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2012年2月11日
読了日 : 2012年2月11日
本棚登録日 : 2012年2月11日

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