寂しい写楽 (小学館文庫 う 11-1)

著者 :
  • 小学館 (2013年2月6日発売)
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本棚登録 : 147
感想 : 12
3

全1卷。
写楽をめぐるお話。

著者の代表作「髪結い伊三次」シリーズの
人情味溢れる作風を想像していたら
結構堅めでとまどった。

ミステリーの定番テーマ、
写楽は誰だをテーマとしながら、
葛飾北斎ら当時を生きる
そうそうたるキャラクター達を描く
史実を基にした物語。

当時、商業的に写楽は失敗だったとか、
同世代の大衆文化のスターとか、
「へーっ」てなること多く、興味深かった。

が、
物語の主役を、登場人物から登場人物へ
受け渡すような構造の中で、
いちいち彼らのバックボーンを全部説明するので
あまり知識が無い自分にはわずらわしかった。

キャラクターを愛すというより知る感じ。
表紙は好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2013年2月14日
読了日 : 2013年2月14日
本棚登録日 : 2013年2月14日

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