謎手本忠臣蔵〈上〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年11月28日発売)
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本棚登録 : 146
感想 : 17
3

全3巻。
歴史ミステリー作家、
今度は忠臣蔵。
まあ、年末だし読んでみる。

忠臣蔵とは何だったのかを、
著者らしい切り口で探る
新しい忠臣蔵。
浅野内匠頭がなんで吉良にキレたのか、
そう言われるとなんでだろうと思った。

が、
あいかわらずというかなんというか、
謎解きがいまいち盛り上がらない。
結局「ん?」って感じが少し残った。

で、
じゃあ謎解き以外の、小説としてはってなると、
こっちも「ん?」な感じ。
物語の鍵になりそうな大きなフィクションを設定するも、
上手く使うこと無く尻すぼみに消費する。
あいかわらずツメが甘い印象を受ける。



黒幕にされることの多い柳沢保明が、
なんか悪いヤツじゃなかったり、
内蔵助像も少し新鮮だったり、
キャラ造形は結構好きだった。

毎度思うんだけど、
もっと面白くなりそうな設定なんだけどなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2012年1月5日
読了日 : 2012年1月5日
本棚登録日 : 2012年1月5日

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