全2巻。
父の急死により、
いきなり参勤交代の責任者をまかされる主人公。
父から何も引き継いでいないのに、
しくじりがあれば切腹、断絶。
やがて見えてくる事件の真相。
とぼけた面々の助けを借りながら、
果たして無事お江戸に着くことができるのか?
って話。
いやおどろいた。
喜劇じゃん。
浅田先生の物語には
ニヤリとさせられることが多いけど、
ここまで明確に笑わせにきたのは初じゃなかろうか。
まるっきり三谷幸喜の世界。
中山道を江戸に向かう道すがら、
各地で一話完結の事件が起きるつくり。
これが毎回笑って泣かされる。
軽快だけどぐっとくる、
さすがとしか言いようのない出来。
ただ、ちょっとだけ残念だったのが、
主人公の影が段々薄くなっていくこと。
もう途中から御殿さまに完全に食われちゃってる。
クライマックスや最後もあっさり目だけど、
これは映画化にはちょうど良い具合かも。
というか、読み進めるうちに、
三谷幸喜で映画化決定としか思えなくなってきた。
御殿さまは谷原章介、
主人公は二宮君とかでどうでしょう。
ちょっと年いってるけど。
双子は割と本気でザ•たっちとか良いと思う。
映画化に期待。
いや、面白かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2015年5月10日
- 読了日 : 2015年5月10日
- 本棚登録日 : 2015年5月10日
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