全2巻。
真田幸隆〜真田幸村の真田3代史。
久しぶりにど真ん中の正統派歴史小説を読んだって感じ。
珍しく、真田幸隆の時代から真田氏を掘り下げた本著。
「表裏比興の者」とか「日の本一の兵」とか評されるまでの流れが分かりやすく、真田入門として良いかも。
ただ、この枚数で三代ってことで、
各人の掘り下げが少しあっさり。
小説的なキャラを設定するも、
物語としてうまく活用しきれてないように感じた。
物足りない感は残る。
これが池波先生の「真田太平記」レベルの巻数だったら
かなりな名作になっていたと思う。
残念。
とはいえ、それなりに長く、読み応えはある。
変なひねり方もなく、素直で真摯な物語って印象。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2014年12月2日
- 読了日 : 2014年12月2日
- 本棚登録日 : 2014年12月2日
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