鯨やイルカが超音波によってコミュニケーションをとっているというのは現実に聞いたことがあったが、
この作品では超音波による0と1の表現の組み合わせでバイナリ言語を獲得した鯨類が、独自のコミュニケーション体系を発展させ続け、地球規模でのなんかものすごい生命現象に進化していく様とその行く末を描いている。
読み進めるうちに、ここで描かれているようなコミュ体系や文化を鯨類が持っているのは必然のような気がしてくる。
文中にネットワーク用語が多用されていて、巻末のヘルプを参照しながら読むようになっており、なかなか読むのが大変だけど、
読み進めるうちに鯨たちのコミュニケーションの仕組みとあわせて、現実のネットワーク用語の定義や概念に見当が付くようになった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説 (SF)
- 感想投稿日 : 2012年4月24日
- 読了日 : 2012年4月18日
- 本棚登録日 : 2012年4月24日
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