鴨居まさねが田辺聖子の短編小説を漫画化。
年齢わりと高めの男女の関係性を多く扱っている。
家族というものの重層性を感じさせる「達人大勝負」と、恋愛を引きずる感情に共感させられた「夢笛」が好き。
重い問題を扱っても、ユーモアをまじえて清潔に描ける鴨井さんと、関西人らしい柔らかさと芯の強さを持った田辺聖子さんの組み合わせは、相性ばっちり。編集さんの企画力の高さを感じる。
ただ、原作の時代性ゆえだろうが、女性観・男性観がやや古く、ところどころ目に付いてしまう。
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カテゴリ:
鴨居まさね
- 感想投稿日 : 2010年1月31日
- 本棚登録日 : 2010年1月31日
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