奇蹟審問官アーサー 死蝶天国 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2009年4月8日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 14
4

奇蹟審問官アーサーの2作目です。

今回は4本の中短編で宗教論争も無く、
事件とそのトリックだけに集中出来たので読み易かったです。
もちろんそこはアーサーが出向いているのですから、
一見奇蹟とも思われる事件の数々なんですが。

アーサーは地球上のいろいろな場所に出没しています。
実際ヴァチカンにこんな人がいるなら西へ東へと相当忙しいですよね。
また密室物もありますが、
個人的には3つ目の『聖なるアンデッド』が良かったです。
薄暗い雰囲気が好みでした。
アーサー以外にもう一人奇蹟審問官が出てきますが、
ひょうひょうとしたおじいちゃん神父様でいい味出してます。
4つ目の『生まれゆく者のメッセージ』は、
ミステリーとはちょっと違うと思いますが、
キリスト教とチベット仏教のコラボで、
心の琴線に触れる、なんというか、不思議なお話でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月7日
読了日 : 2012年3月9日
本棚登録日 : 2012年3月7日

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