羅川真里茂さんの「ましろのおと」2巻。
師であるお祖父さんが亡くなった事をきっかけに、青森から東京に出て暮し始めた津軽三味線弾きの青年、澤村雪。
1巻末で東京の高校へ編入する事になったわけだけど、同級生の朱利は何故か雪のお祖父さんの即興曲である「春暁」を知っていて・・?
どんどんイキイキとしているキャラクターが出てくるね!
どのキャラも人間臭さがあって良いなぁ。
羅川さんの作品らしい「ご都合主義な展開」は今回もあいにくと健在だけど、それを含めて考えても、面白いレベルの漫画。
結のエゴもわかる気がするなぁ。
自分だけが知っている事って、自慢したくなる。
そしてここぞという時に、見せびらかして欲しくなる。
結だけは雪の演奏が素晴らしいものだと知っていて、だからこそ誰にも言わないで、ここぞという時に発表させた。
だけど気分がノレなかった雪の演奏は期待ハズレのものだった。
そんな雪の演奏を聴いて「手を抜いた」と怒りだしてしまった結。
・・・でもあれって結自身も、自慢に使われる雪も、結局誰得な期待に追われて苦しいだけだよねぇ。
何かや誰かに期待するのは悪い事じゃないけど、エゴな期待になってはいけないね。
そんな事を思いました。
3巻では、ついに雪も津軽三味線愛好会に入部させられちゃうのかー!?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2013年4月3日
- 読了日 : 2013年4月3日
- 本棚登録日 : 2013年4月3日
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