所謂文豪のミステリーっぽい作品のアンソロジー。梶井基次郎のは有名どころだけど、読んだことのない作品やあまり手に取らない作家の作品も結構あり、その辺りアンソロジーを読む醍醐味。
谷崎の『私』は谷崎っぼくない、「私」が端々に出た感じの話。太宰の『日の出前』はミステリーというよりは残酷物で読後に妙な爽快感。正宗白鳥の『人を殺したが…』は話が進むにつれて狂気が加速して行き、正気と狂気が渾然一体となって結末に転がり込む。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月22日
- 読了日 : 2022年9月22日
- 本棚登録日 : 2022年9月22日
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