チョコレートものがたり: フランス流チョコレートの楽しみ方

著者 :
  • 東京創元社 (2000年1月1日発売)
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感想 : 5
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「チョコレートはお菓子というレヴェルをはるかに越えている!」

という書き出しで始まる本書は、
著者の「チョコレート愛」に溢れている。

著者の住むフランスでは、食卓にワインが欠かせないのと同様に、チョコレートが欠かせないという。

女性や子供だけでなく、男性もチョコレートを食べ、とある統計では、チョコレートが好きな人の割合は98%だとか。

本書では、チョコレートに関する雑学的な情報も多彩です。

ガナッシュは弟子のミスからできたという話だったり(弟子を叱る時の「間抜け(ガナッシュ!)」というセリフがそのまま名前になった)、飲むチョコレート、ショコラ・ショーの話など本当にチョコレートに関する話は何でも書いてあります。

また、チョコレートが出てくる文学作品の場面なども引用されており、あらゆる手段でもってチョコレートへの興味を誘ってくれます。

本書内では様々な本が引用されいますが、自分は『クロディーヌの家』からは引用された以下の場面が気に入っています。

「やわらかいできたてのチョコレートのブロックは、家の屋上のテラスに並べて、乾燥させていました。毎朝、その板チョコにはいくつもの花の形が刻印されていたのです。それは夜ごと、そこを歩く猫の足跡だったのです」

実際には不衛生ですが、ファンタジー的にはおしゃれだなーと思いました。

他にも、チョコレートやカカオの歴史的な側面として、
カカオは交易の主力品だったことから、「お金の生る木」としてしばし争いの対象になったことや、マヤ文明ではチョコレートが血の象徴として儀礼的にも用いられていたことなども本書で語られています。


著者のチョコレートへの愛と、見識の広さは他に類をみないレヴェルです。チョコレート好きな方はぜひ読んでみると面白いと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月15日
読了日 : 2017年9月15日
本棚登録日 : 2017年9月13日

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