述べられている内容自体は以下のような感じで、とても良かったです。
前半はペアプログラミングに批判的・懐疑的な層を説得するための材料として数字を伴う実例などが多数。ペアプログラミング自体の手法や進め方については後半から。実際に直面するであろう問題点などを具体例や体験談を交えながら解説されておりすばらしかったです。
ただ、全編とおして「ペアプログラミングすばらしい!ペアプロバンザイ!」といった論調なので若干くどく感じるかも。
ただ翻訳がひどすぎるせいで、原著が伝えようとした思いや著者の熱意といったものが大分殺されてしまっているように感じました。
日本語として意味が通らない部分もあり、原著の意図がうまく伝わらないどころか、訳者がそのための努力をしたとすら思えません。
「読者に伝えるために翻訳した」のではなく「課題を与えられた学生がイヤイヤ体裁だけ整えた」といった印象です。
原著では伝わっていたはずの、ペアプロの楽しさや疾走感といったものが全く伝わらなくなってしまっており、読むのをとても楽しみにしていただけに本当に残念な気持ちになりました。
出版社・監訳者に対する憤りを感じます。
楽しみにしていた本がこのような翻訳での出版になってしまったことに対して悔しさすら覚えます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
技術
- 感想投稿日 : 2012年2月27日
- 読了日 : 2012年2月27日
- 本棚登録日 : 2012年2月27日
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