新・日本の階級社会 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2018年1月18日発売)
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本棚登録 : 809
感想 : 70
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格差を認識しているのは主にアンダークラス(負け組)であること。
“自己責任論”はアンダークラスが自分自身をさらに追い詰めてしまうイデオロギーであること。
“新中間階級”の親に育った子どもが“新中間階級”になれず、強い敗北感を感じていること。
女性は、結婚相手の階級に依存せざるを得ないこと。

書かれていた内容が、共感できることばかりで、
そして、誰にも言えなかったことばかりで、
言えたとしても、負け組同士で愚痴り合うことしかできなかったことばかりで、
なぜ、こんなに私たちのことをわかってくださるのだろう、と。

“アンダークラスの労働も評価されるべき。”

誰も言ってくれないことを、なぜ言ってくださるのだろう、と深く感銘を受けた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想
感想投稿日 : 2018年6月9日
読了日 : 2018年6月9日
本棚登録日 : 2018年6月9日

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