三大陸周遊記 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1961年6月28日発売)
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感想 : 3
3

教科書で名前だけは知っているけどどんな本かは知らない、という本を読んでみよう、が最近のプチマイブームなので手に取ってみた。

抄訳。原書はこの3倍くらいあるらしい。
四半世紀に渡る大旅行が、淡々とした筆致で口述筆記されている。本人が立派な神学者だったからだろうが、(いくつかの例外は除き)どこに行っても歓待されているのは、意外だった。昔から世界はそこそこ国際的でかつ寛容だったようだ。

道中色んな人がどんどん死んでいくのだが、作者は何度熱病に罹ろうが、黒死病の中を通過しようが、生き延びている、という点、偉業を達成するにはまず体力なんだなあと思った。


P59
メッカの市民は、行いの正しいこと、親切なこと、不幸な人々に対し物惜しみをしないこと、異国の者を大切にすることなどの点でとくにすぐれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月3日
読了日 : 2020年11月3日
本棚登録日 : 2020年10月28日

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