教科書で名前だけは知っているけどどんな本かは知らない、という本を読んでみよう、が最近のプチマイブームなので手に取ってみた。
抄訳。原書はこの3倍くらいあるらしい。
四半世紀に渡る大旅行が、淡々とした筆致で口述筆記されている。本人が立派な神学者だったからだろうが、(いくつかの例外は除き)どこに行っても歓待されているのは、意外だった。昔から世界はそこそこ国際的でかつ寛容だったようだ。
道中色んな人がどんどん死んでいくのだが、作者は何度熱病に罹ろうが、黒死病の中を通過しようが、生き延びている、という点、偉業を達成するにはまず体力なんだなあと思った。
P59
メッカの市民は、行いの正しいこと、親切なこと、不幸な人々に対し物惜しみをしないこと、異国の者を大切にすることなどの点でとくにすぐれている。
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- 感想投稿日 : 2020年11月3日
- 読了日 : 2020年11月3日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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