The Picture of Dorian Gray (Penguin Classics)
- Penguin Classics (2003年2月4日発売)
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感想 : 8件
青年は若く美しいまま悪徳に耽り、肖像画だけが醜く老いてゆく。面白かった。
肖像画は本人の代わりにドリアンの過去のあやまちを背負っている。それを受け入れられなかった時点で、ドリアンは死んだも同然だったのでは。ドリアンたちは顔の醜さ=魂の醜さと考えていたけれど、顔に刻まれる醜い皺は、その年月を生きてきた証でもある。皺のできない身体を手に入れたドリアンは、その時点で既に生の連続性を失っていたのかな?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(海外)
- 感想投稿日 : 2019年10月3日
- 読了日 : 2007年9月30日
- 本棚登録日 : 2019年9月30日
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