三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

著者 :
  • 潮出版社 (2000年4月1日発売)
4.49
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本棚登録 : 275
感想 : 15
5

やっと読み終わったぞー!!!!というのが本音です。
長い、とにかく、長い・・・。

子どもの頃、三国志、を知って、ワクワクしながら読み進めたのですが(もちろん学習漫画です)、結局、統一はできませんでした、という結末に、がっかりした覚えがあります。

結局、三国志って、どういう話だったんだろう?と改めて思い、読み始めたのが、本作品です。

子ども向け漫画では、1巻で終わっていた作品を、全60巻にわたって、描くわけですから、それはそれは、長いです。

子どもの頃に憧れた、諸葛孔明が出てくるまでに、なんと20巻かかります(!!)

途中、軍門に降ってきたりと、やたらと登場人物が増えます。
名前も似てるし、これはどこから出てきた、誰だっけ?と考えながら読み進めましたので、読み終えるのに本当に時間がかかりましたが、きちんと読み終えることができて、よかったです。

学んだことは

・人のプライドはとにかく傷つけてはいけない
・老害になってはいけない
・酒は飲みすぎてはいけない
・人材はとにかく大切
・仕える人を選ぼう

ということでしょうか。
(当たり前のことですが、改めて・・・。)

史実を元に描かれている作品ですから、ハッピーエンドとはいきません。

神様までになってしまった関羽も、部下に無理難題を申しつけ、できないとわかるや、プライドを傷つけて罰を与え、恨まれて、裏切られ、死に至ります。

罰を与えても、人は動かないんですよね・・・。

最後の踏ん張りが効かず、逃げてしまいます。

恨みは恐ろしい。

その点、劉備はえらかった。

とにかく人を大事にして、大事にして、皇帝にまで登り詰めていった印象です。

関羽の死の件では怒り、周囲の意見を聞かずに戦を起こし、そして、大敗してしまったのは老害かな、と思いましたが、そこまでは頑張った。

結局のところ、関羽もそうなってしまったのですが、歳を重ねると、みんな頑固になっていきますね。

若者の意見を聞きましょう。

もしくは、潔く、引退しましょう。

学んだことの三つ目「酒」・・・ですが、張飛がね・・・。

酔っ払って、あっけなく殺されるんですよね。

元々、お酒で何回も失敗している張飛さんなのですが、最後もやっぱりお酒で失敗です。

酒癖もずーっと悪い。

酔っ払って、人に当たり散らすのは、どうしようもありません。

もっと若いうちにお酒の飲み方は覚えないとね。

人に嫌われるような飲み方はいけませんね。

四つ目の「人材」については、諸葛孔明ほどの天才がいても、結局サポートしてくれる人がいなければ、ことは成し遂げられない、ということでしょうか。

こればかりは、出会いの運もあるのでしょうが、出会えたら、徹底的に大切にすべし、と思います。

天才的な作戦を考えても、実行してくれる人がいないとねぇ・・・。

作戦の価値がわからず、手柄を立てようと勝手に動く将多数・・・。

終盤の方は、もう、諸将の名前が覚えられん、と思っていましたが、覚えられなくて当然です。

凡庸な将しか、残っていないのですから。

最後の仕える人を選ぼう、ですが、劉備の息子の劉禅が、どうしようもない人に育ってしまってね・・・。

思い起こせば、曹操が攻めてきた時に、おかーさんと趙雲に必死に守られたのがこの劉禅なのですよ。

おかーさんは、趙雲に我が子を託し、逃げるにあたり自分は足手纏いになるだろうから、と、井戸に身を投げて自害しました。

託された趙雲は戦地を駆け抜けて、必死で劉禅を守りました。

(最後を思ったら、ここで死んでいた方がよかったんとちゃうか、とも考えさせられます。)

ま、赤子の時の話だから、当人はそんなことは覚えていないんだろうけれど。

戦争いや〜と酒と女にうつつを抜かし、取り巻く家臣には騙されて、たびたび孔明も足を引っ張られます。
(せっかく戦がうまくいっていたのに、呼び戻されたり、など。)

どうしようもない皇帝になってしまいます。

最後は、占い頼りで、遊んでいても、蜀は天下統一できるぜ!と思い込み(思い込まされ)、魏と必死に戦う姜維からの援軍要請をひたすら無視し(手紙は宦官によって握りつぶされた)、蜀は滅びます。

滅んでしまってからも、のんびりと65歳まで生きたとか・・・。

今が楽しいから、蜀がなくなっても、ぼくちん平気です、とか、言っちゃう人だもん・・・。

あー60巻読んだ私の時間を返せ、と、その瞬間思いました。
(殺意が湧くレベル。)

孔明は劉備への思いがあって、仕えていたんだけれど、この人がトップじゃ、すぐに立ち行かなくなっていただろう、と思わされます。

あれほどの天才も、劉備への想いがいっぱいで、最後に仕える人を選べなかったということなのでしょうか。

色々申しましたが、現代にも通じるよいストーリーであることは、確かです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月18日
読了日 : 2024年4月18日
本棚登録日 : 2024年4月18日

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